やがて春が来るまでの、僕らの話。
「あら大変、大丈夫?これ使ってちょうだい」
「あり、…がと……」
みっちゃんが差し出してくれたハンカチで、顔を押さえる。
突然泣いて空気を壊して、みんなに申し訳なく思うのに。
感情が、全然コントロールできない。
この町の時計が、私をどこかへ連れ去ったから。
引き戻された現実が更に悲しく感じて、
痛みが倍増するみたいで、
次第に呼吸までもが苦しくなってくる……
「…ッ、…ウッ、…ッ…、ウッ、…」
「ハナエちゃん、大丈夫だから」
「、…、…ッ、、ヒッ、ク……、、」
「息、ゆっくりでいいから」
「、…、ッ、…」
過呼吸に耐えられなくて、支えてくれている律くんの腕をすがるように掴んだ。
苦しくて、声が出ない。
涙も全然止まらない。
ねぇ、苦しい。
苦しいよ。
助けて、
助けて、
律くん……