オレンジ色に輝く校舎で〜君と見つめた最後の時間〜
後ろからコソコソ話をする声が嫌でも聞こえる。
間違いなく、
その声の主は美織ちゃんたち。
振り返ってみると、
宇宙が秋葉の肩を摩ってくれていたよね。
学校に入って、
教室に入るといつも遅刻ギリギリな希良梨と春翔クンの姿。
『おはよう』
『......』
春翔クンや希良梨に挨拶をしても返って来なかった。
いつもは普通に話して笑ったりしていたよね⁈
どうして..?
頭の中が真っ白になる中を、
席に着こうとした、その時。
ドン...
ガサッ...
机を蹴って、
バックが落ちる音が響く。