もしもこの世界がバラ色なら私は幸せなのでしょうか。
いままで無理矢理な性行為だったから、男の人が怖いんだ。



だからあんなに触られる事を拒んで、震えていたんだ。俺の中で糸がきれいに


解けた。




あれから三日して、藍ちゃんは目をさました。



「おはよう」



「......」


また振り出しに戻ってしまった。


「お父さんと、お母さんは警察署に行ったよ。」




「もう大丈夫。よく頑張ったね。」


そう言うと涙を流し出す藍ちゃん。


明らかに増えていたアザ。



「けん、と先生。会いたかった。」
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