Seven...YUKI


「やめっ!!…あはははっ!」



「もう生意気なこと言わねぇか!!」



「言いません!!言いません!!
ごめんなさい!!…はぁ…」



くすぐられて疲れたあたし。



そんなあたしを光輝は自分の足と足の
間に入れて床へ座らせた。



「光輝?」



「雪の夢って何?」



「…夢?」



あたしの髪を撫でながら聞いてきた。



「…別に無いけど」



「モデル…やってみたい?」



「え?でも…」



「雪がやりたいなら俺止めないよ。
ただ…これだけは覚えておいて」



あたしの体を自分の方に向けて
光輝は続けた。



「雪は可愛いしスタイルもいい。
モデルの素質もあると思う。
けどそんな子は芸能界にはたくさんいる」



「うん」



「どんなに才能や力があっても
運が無いと芸能界ではやっていけない。
反対に、運があっても才能や力が無いと
すぐに消えてしまう。
そういうつらいところだって事は…
知っておいてほしい」

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