超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
黒瀬くんならたしかに適任かもしれない。
でも、いやなら仕方ないよね。
「えー、けち」
「仕方ないよ。違う人にお願いしよう」
「……白川もいんの?」
「え?うん。わたしの家で勉強することになって」
「わかった。行くよ」
「ほんとに?うれしい!」
さっきやだって言ってたけど、急に行く気になってくれた。
なにがあったのかわからないけど、これで期末テストもばっちりだ。
よかった。
お礼を言うと顔を逸らし短く返事をする。
黒瀬くんってクールでかっこよくて女の子から人気だけど、こんなふうに優しいからモテるんだね。
たまにしか話さないから知らなかった。
「おい!拓海ひどくね?」
「雪乃に負けたね」
「あいつほんとそうゆうとこあるよな」
「どんまい」
「まぁいいけど」
黒瀬くんが勉強を教えてくれることになったし、勉強がんばろう。
お母さんに小テストの結果報告をして、勉強するから席を使うことを伝えると快く承諾してもらえた。