僕の世界の半分で
60%





壱くんに会った次の日の放課後。


いつも通り先輩と帰る帰り道、「今日は少し寄りたいところがあるんですけどいいですか」と誘えば、彼女は「放課後デートだ、いいね」と言って笑った。


駅に向かう途中にある昔ながらの喫茶店に入り、僕はジンジャーレモネード、先輩はアイスティーを頼んだ。


落ち着いた店内の雰囲気。
ゆっくり話をするには最適だった。



僕は今日、先輩にぜんぶさらけ出す覚悟を持ってきた。

壱くんに言われて気づかされた気持ちも、蓋をしていた感情も、先輩に対する想いも、ぜんぶ。



飲み物が運ばれてきてすぐ、お互いひとくちだけ口に含んだ。

緊張で乾いた喉に、ひんやり冷たい炭酸の刺激。これだけで爽やかな気持ちになれる。


これからする話をした後、僕はこのレモネードを飲んだ時と同じような、“スッキリ爽快”な気分になれるだろうか。



< 57 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop