紅の華_
「藍…っ」
階段を駆け上がったせいで呼吸が整わない。
それでも、今、伝えなきゃ。
「芽依、どうし…」
下からザワついた声が聞こえる。
それもそのはず。
私が、藍に抱きついたから。
「藍、これ……受け取って欲しい。」
ネックレスと同じ、エメラルドのついたピアス。
あの日藍と一緒に行った雑貨屋さんで買ったもの。
「これ……」
藍には丁度、蓮と同じでひとつピアスの穴が開いてるから付けれるし。
…理由はそれだけじゃないけど。
「私と……蓮から。」