前世で生き別れた夫と、来世で再び会いました。
episode.2

再びの恐怖

「えっ、でも…私…」

「四の五の言うんじゃねぇよ」

 その声に、私は息を呑む。

 最近はあんまり絡んでこなかったのに…どうして。

「もう授業、全部終わったよな?」

「あぁ、終わった」

「じゃ、こっち来い」

 ペンの持ち主の男子が、私の腕を掴む。

「ッ……!!」

 ぞわぁっ、と戦慄(せんりつ)が走る。

「はっ、離して!」

「離せと言われて離すやつがいるかよ、バーカ」

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