前世で生き別れた夫と、来世で再び会いました。
「久しぶりだなァ、“藤崎桜華”さんよォ…?」



「ッ…!!」

 再び、戦慄が走る。

「岩代…徹…っ!!」

 どうして、覚えてるの…?

 私しか、覚えていないはず…。

 ──どうして。

 思考が、停止する。

「どうしてか、って?お前と同じく、前世の記憶が残ってんだよ」

 ───私と、同じ。

「さァて…なにか言いたいことはあるか?」

「……目的は」

「俺の目的か?ただお前の反応を見るのが好きなだけだよ」

 …前世と何も、変わっていないのか。

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