【web版】好きでいてもいいですか?-ひきこもり令嬢に購入された奴隷の話-(コミカライズタイトル:ひきこもり令嬢は購入した奴隷に溺愛される)
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 首に下がる武骨な鉄の鎖と、これ見よがしの南京錠。
 オレは奴隷No.1919194。名前はまだない。購入したご主人様が新たにつける。そういうものだ。薄い茶色の髪は蜂蜜に例えられ、紫色の瞳はブドウ酒に例えられる。主な仕事は、色恋にまつわることだ。いわゆる、性奴隷。

 オレは18歳にして、すでに三度目の出戻りである。
 けして能力が低いわけではない。その逆だ。能力が高すぎるために、オレを買ったご主人様は恋に溺れてしまうので、最終的にオレはご主人様の親族に嫌われて、店に戻されてしまうのだ。
 しかし、それはオレにとって悪いことでもなかった。箔がつくのだ。おかげで、オレはこの町で一番高値の性奴隷である。
 その上、オレが店に戻されるのを待っているお客もいるから、買い手はすぐにつくのだ。そしてより良い条件で買われることになる。それは生活の安定を意味するし、収入が増えることでもある。奴隷の買い取り金額の半分は、奴隷自身に入るからだ。

 オレの夢は、最終的に自分の権利を買うことだ。奴隷を辞める。そして、安くて低い地位でいいから、貴族の地位を買う。

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