俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
「そんなことあるよぉ……やっぱり才能ある人は努力しなくていいからいいよねー!!」
「……」

「それなのに進路決めてないんでしょ〜?選択肢ありすぎて選べないの〜?贅沢ー!!」





「みんな受験でピリピリしてるのに愛結はのほほんとしていられていいね」と言いながらべつなところに行く咲優たちをただじっと見ていることしかできなかった。

平然としている私を見せたくて、誰にも弱いところなんて見せたくなく、そう思って振舞っているのに、そう見られたくない。


自分の気持ちがぜんぜんわからない。いつだってめちゃくちゃで、ごちゃごちゃで、私もわからない。










「お前ほんとぼーっとすんの好きだな」



低い声が聞こえてきて、はっとすると、私を見つめる蒼太くんの顔はいつになく呆れていた。



「好きってわけじゃないけど……」



苦笑いすると、蒼太くんが私を指さして「じゃあそれは好きなの?」と聞いてくる。
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