俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
「そんなんだから何やってもできないんだよ」
「生きてる価値あんの?」
「あんたの顔なんて見たくないんだけど」
「あーあんたなんか産まなきゃよかった」


ぼやけた視界の中で捉えた言葉の数々が私の心に刺さる。浴びせられた言葉も蹴られた身体も、まるであの日々のように私の胸に突き刺さった。

わからないのに、苦しくて、痛かった。



「ごめんなさい」とひたすらに謝り続けているのは私なのだろうか。

疑問の中で聞こえてきた声が私の声と重なった。



「ちゃんといい子になるから……頭良くなるから、なんでもできるようにするから……許してください…………」









今日は土曜日だというのに朝の目覚めは最悪だったけれど、体調は昨日より断然よくなっていた。

土曜日に外出するのはひさしぶりで正直、私服をどうするか迷ったけれど、シンプルな服を着て家を出た。






「もう治った?」
「治ったかな、昨日よりはね」

「最近、他人行儀じゃないよな」
「あ、うん、慣れたから」




小さく「そう」と聞こてきたけれど、本当に興味なさそうだ。蒼太くんが興味を示すことはめったにないから仕方のないことだ。

自分から話を持ち出しているのに、興味を示さないから掴めない人、飄々とした雰囲気をかもしだしている人だからよくわからない。




けれど、最初受けた印象と変わってきたかもしれない。いまもつんつんしてるところはあるし、クールだけど前よりは話してくれているな、と勝手に思っていたりする。

お互い弛緩してきたのかな、なんて思っているけれど、黙っておくことにした。
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