解体
一章

目覚めるまでの...



『たーだーいーまーー。』


血濡れの俺の側近たちは、


俺たちで暮らす家の玄関で叫んだ。


そんな中、


俺の右腕。見た目は、インテリ眼鏡。


そんな言葉が当てはまる総司《そうじ》が


玄関のドアを開けておいてくれている。


「ありがとな」


素直にお礼を言うと


「いいえ。彼を抱えていれば、


開けられないでしょう?」


そういわれ、ああ。さすがだな。


そう思った。


< 13 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop