解体


「行き先は?....本家ですか?」


車を運転する側近の一人が言う。


「いや、このまま俺たちの家に帰る。」


そう、若頭がいい側近は了承する。


若頭電話をかけ始め、繋がったとき。


こう言った。


『しばらく本家には戻らない。』


そんな言葉に電話の相手...


雲雀組組長はもちろん、


側近たちも驚きを隠せなかった。


そんな静まり返った車内で


若頭は、通話を切り


膝で眠る少年を優しく撫でた。

< 12 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop