なぜか無能力の私に、世界の行く末が委ねられました。
「勇者が…無能力…?」

 私と、同じ。

 そして、今のこの状況。

 無能力の私がいる世に、ドラゴンが出現。

 いささか、似過ぎでないのか。

 そうしたら、私は───?




「戦うことに、なる…?」




 剣術は、自信があるか、と聞かれれば答えるのに少しばかり渋るだろう。

 余程、身体能力がいい訳でもないから───。



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