ONLY YOU~過ちの授かり婚~
私達が揃うのを見計らい、従業員がグラスの水を持って来た。

彼は急いで来たので、喉がカラカラなのかグラスの水を飲み干す。
そして、皮張りのアラカルトを開いた。
先に見ていた私に問いかける。



「乃彩。決まったか?」

「徹さんにお任せします」

「そっか」

「じゃ子羊のローストのコースでいいか?」

「はい」

私達の交際のきっかけは五年前に遡る。私は中高と女子だけの厳粛なカトリック系学校出身で、男性と言えば、父と執事の家村さんしか接する人がいなかった。
男性に対して全く免疫がなかった。




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