ONLY YOU~過ちの授かり婚~
プノンペン。
カンボジアでの仕事も終え、今日は休日。
川瀬と二人で、アンコールワット遺跡の見学に行こうと楽しみにしていたが、外務省が出す海外危険情報の注意喚起と総理秘書官を務める柊倭人(ヒイラギヤマト)さんのメールで諦めた。
柊さんのメールは総理が心配する、危険な場所には行くなと言う内容だった。
宿泊ホテルのロビーはアンコールワット様式の大理石の柱とレリーフが飾られていた。
その展示品で見たつもりになり、渋い顔で眺めながら、カフェでコーヒーを飲んだ。
「残念ですね…」
「あぁ、仕方がない。つくづく日本が安全な国だと思い知らされる・・・」
「そうですね」
川瀬は相槌を打ち、コーヒーを啜った。
「婚約者には連絡したか?」
「いえ」
「そっか」
カンボジアでの仕事も終え、今日は休日。
川瀬と二人で、アンコールワット遺跡の見学に行こうと楽しみにしていたが、外務省が出す海外危険情報の注意喚起と総理秘書官を務める柊倭人(ヒイラギヤマト)さんのメールで諦めた。
柊さんのメールは総理が心配する、危険な場所には行くなと言う内容だった。
宿泊ホテルのロビーはアンコールワット様式の大理石の柱とレリーフが飾られていた。
その展示品で見たつもりになり、渋い顔で眺めながら、カフェでコーヒーを飲んだ。
「残念ですね…」
「あぁ、仕方がない。つくづく日本が安全な国だと思い知らされる・・・」
「そうですね」
川瀬は相槌を打ち、コーヒーを啜った。
「婚約者には連絡したか?」
「いえ」
「そっか」