ONLY YOU~過ちの授かり婚~
カンボジアの次はタイ・バンコクに渡る。タイはアジア出張の最後の場所。
タイが終われば、俺達は帰国。
ピエロになると決心した以上、俺からの連絡は絶った。
でも、一日一通の割合で、乃彩からのラインは届いた。
既読スルーだけの日々が続く。
自分から婚約解消した川瀬は乃彩に連絡するコトに躊躇いを感じていた。
「俺は知っているんですよ」
「!?」
「頭取が乃彩と公園でキス交わしていたコトを…」
「川瀬!?」
「…頭取は俺が乃彩の元婚約者だと知ってますよね…」
川瀬は俺と乃彩の仲を知っていた…
「頭取からアジア出張の同行の話を頂いた時から…ずっと…不思議に思っていましたが。
しきりに乃彩のコトを訊いて来る頭取にようやく・・・同行させた意図を理解しました。
貴方は俺と乃彩が本当に復縁していいんですか?」
「乃彩が愛してるのはお前だからな…」
「…頭取は遊びで乃彩にキスしたんですか?」
「…俺には婚約者が居る」
「でも、その婚約者とは結婚しないと」
「・・・」
「頭取だって本気で乃彩のコトを・・・」
「俺は婚約者と結婚する。乃彩は愛人にするつもりだ・・・俺はズルい男だ。川瀬」
「頭取!?」
「元婚約者を愛人にしたくないなら、よりを戻せっ。川瀬」
俺は先にコーヒーを飲み干し、席を立った。
タイが終われば、俺達は帰国。
ピエロになると決心した以上、俺からの連絡は絶った。
でも、一日一通の割合で、乃彩からのラインは届いた。
既読スルーだけの日々が続く。
自分から婚約解消した川瀬は乃彩に連絡するコトに躊躇いを感じていた。
「俺は知っているんですよ」
「!?」
「頭取が乃彩と公園でキス交わしていたコトを…」
「川瀬!?」
「…頭取は俺が乃彩の元婚約者だと知ってますよね…」
川瀬は俺と乃彩の仲を知っていた…
「頭取からアジア出張の同行の話を頂いた時から…ずっと…不思議に思っていましたが。
しきりに乃彩のコトを訊いて来る頭取にようやく・・・同行させた意図を理解しました。
貴方は俺と乃彩が本当に復縁していいんですか?」
「乃彩が愛してるのはお前だからな…」
「…頭取は遊びで乃彩にキスしたんですか?」
「…俺には婚約者が居る」
「でも、その婚約者とは結婚しないと」
「・・・」
「頭取だって本気で乃彩のコトを・・・」
「俺は婚約者と結婚する。乃彩は愛人にするつもりだ・・・俺はズルい男だ。川瀬」
「頭取!?」
「元婚約者を愛人にしたくないなら、よりを戻せっ。川瀬」
俺は先にコーヒーを飲み干し、席を立った。