ONLY YOU~過ちの授かり婚~
救急の搬送口で、千歳さんが俺達の到着を待っててくれた。

「彼女の意識は戻ってないの?純也」

「はい」

俺は乃彩をお姫様抱っこして、車内から出た。

千歳さんの用意してくれたストレチャーにゆっくりと下ろす。

「彼女、妊娠してるんだ」

「そっか…まさか…純也の子?」

「いや…違う。ともかく診てくれ」

「はいはい」

千歳さんは彼女を処置室に運んで、適切な処置を施してくれた。
そして、彼女をVIP専用病棟の一室に運んでくれた。


「この子は純也の恋人じゃないの?」

千歳さんは乃彩を懸命に心配する俺を茶化した。

「彼女は銃撃で亡くなった川瀬の元婚約者だ」

「えっ!?」

「じゃお腹の子は・・・その川瀬さんの子??」

「多分」

俺の子であるはずがない・・・

「何故?彼女と一緒に居るの?」

「・・・俺の片思いの相手だから・・・」

もし、その川瀬の子を本気で乃彩が産むなら、俺は彼女と産まれて来る子を援助しよう。

それが川瀬に対する罪の償いだ。

一人で子を育てる苦労は俺が一番分かっている。

「川瀬が死んだのは俺の責任だ。だから、誠心誠意尽くすつもりだ。千歳さん」

「純也・・・!?」

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