貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます【番外編追加しました】
「見た目に変わりがなくても、体内で傷つくことがあることもあります。少し、見せてくださいませ」

「しかたないな」

 天明は、先ほど着た布をもう一度はだけ、あざになった部分を出した。典医はそれをあちらこちらから診察して、確かに打ち身だけだということを確認する。


「では、また明日伺います。無理に肩や腕を使いませんように」

「わかった。ありがとう」

 穏やかな笑顔で天明が言うと、典医は出て行った。

「しばらくは気をつけてくださいね。きっと明日になればもっと痛みます」

 睡蓮の言葉にうなずくと、天明は顔をしかめながら立ち上がった。
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