ラブ♡ディスタンス【完】
お店を出て、帰り道。


「送ります」


『いいよー。まだ明るいし』
と断ると、


「ダメです。送ります」
ときっぱり。


『平気だよ』と言おうとして
遮るように手を引かれた。


「行きましょう」


つかまれた手首が
急に熱を持ち、心臓がドクンッと
跳ね上がった。


これは夏のせい。
夏の、せい。
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