仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
そんなことを考えてしまうと、話を続けられなくなった。考えすぎだと思えるほど、紗枝さんといい関係を築けていない。
「ごちそうさま」
先に食べ終えてしまい、食器をキッチンへ運ぶ。
「お粗末様でした。私、あとで洗っておくけど……」
「いいよ。俺がやる」
「……うん」
(一緒にやるか、って聞いてみたいな。きっと断られるだろうけど)
ふたりで並んで同じことをできたら、それだけで喜べる自信がある。
(せめて普通の夫婦になりたい。紗枝さんが俺に線を引かなくてもいいような)
洗い物をしながら溜息を吐く。
水の音に紛れたその溜息は、紗枝さんのいる方からも聞こえたような気がした。
紗枝さんがテレビを見ている時間、自室にこもって邪魔にならないようにしておく。仕事だと言えば彼女は追及してこない。
「ごちそうさま」
先に食べ終えてしまい、食器をキッチンへ運ぶ。
「お粗末様でした。私、あとで洗っておくけど……」
「いいよ。俺がやる」
「……うん」
(一緒にやるか、って聞いてみたいな。きっと断られるだろうけど)
ふたりで並んで同じことをできたら、それだけで喜べる自信がある。
(せめて普通の夫婦になりたい。紗枝さんが俺に線を引かなくてもいいような)
洗い物をしながら溜息を吐く。
水の音に紛れたその溜息は、紗枝さんのいる方からも聞こえたような気がした。
紗枝さんがテレビを見ている時間、自室にこもって邪魔にならないようにしておく。仕事だと言えば彼女は追及してこない。