寄り添って、そっと手を繋ごう

それは、俺の一世一代の告白だった。
一世一代なんて、少し大袈裟かもしれないけれど、でもやれる事はやったつもりだ。

お洒落なディナー、良い感じの夜景。
今日のためにおろした、小洒落た革靴。

今日のために髪だって切った。香水なんてものもつけてみた。女の人が好きそうな、少し甘めの、でもきつすぎない優しい香り。

勝算だってある。
なぜなら、
今日に至るまで何度かふたりでデート(だと俺は思っているけど)だって、何度かしているし、結構良い雰囲気だったはずだ。

だから、絶対にうまくいくと思っていた。

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