月に魔法をかけられて
今、瞳子さん、副社長のこと壮真って言ったよね?
あっ! そう言えばさっき副社長も瞳子さんのことを瞳子って呼び捨てにしてたはず……。
ということは、副社長が言ってたあいつって……。
やっぱり瞳子さんのことだったんだ!
私はドキドキと大きな音を鳴らす心臓を力いっぱい手で押さえながら、2人の会話に耳を澄ませた。
「壮真、もう一度言っておいてあげる。誰かに取られてからだと遅いんだからね。きちんと自分の気持ちに素直になりなさい。ライバルがいっぱいなのは今日でわかったでしょ!」
「瞳子、そんなことばっかり言ってると、あのこと旦那にばらすぞ」
「なんで話を逸らしてるのよ。そのことは言わない約束でしょ。直人さんに言ったら承知しないからね!」
「じゃあ早く戻れよ」
「はいはい。戻ってあげるわよ。あっ、そうそう。啓太が壮真に会いたがってるの。たまには会いに来てやって」
「そのうちな。啓太には会いに行ってやるよ」
「啓太にだけは相変わらず優しいのね」
「そりゃあ啓太は俺に似てるからな」
「ほんとに何で私じゃなくて壮真に似たのかしら……」
「うるせぇな。もういいからさっさと戻れよ」
瞳子さんはふふふっと笑いながら、その場から立ち去って行った。そして副社長も瞳子さんが立ち去ったあと、会場へと戻って行った。
私はしばらくの間、その場から動けずにいた。
今の話って……。
副社長と瞳子さんって昔付き合ってたってこと?
それに啓太くんが副社長に似てるって言ってたけど、瞳子さんの子供は副社長の子供ってこと?
でも確か瞳子さんは結婚して10年以上経ってるはず……。
啓太くんは5歳だったよね?
どういうこと?
あっ!
そう言えば副社長が旦那さんにバラすって言ってたよね?
えっ? うそ……。
もしかして、ふ、不倫?
それに──。
今の話の内容だと、副社長には今、気になる人がいるってことだよね?
それってきっと。
武田絵奈のことだよね?
あっ! そう言えばさっき副社長も瞳子さんのことを瞳子って呼び捨てにしてたはず……。
ということは、副社長が言ってたあいつって……。
やっぱり瞳子さんのことだったんだ!
私はドキドキと大きな音を鳴らす心臓を力いっぱい手で押さえながら、2人の会話に耳を澄ませた。
「壮真、もう一度言っておいてあげる。誰かに取られてからだと遅いんだからね。きちんと自分の気持ちに素直になりなさい。ライバルがいっぱいなのは今日でわかったでしょ!」
「瞳子、そんなことばっかり言ってると、あのこと旦那にばらすぞ」
「なんで話を逸らしてるのよ。そのことは言わない約束でしょ。直人さんに言ったら承知しないからね!」
「じゃあ早く戻れよ」
「はいはい。戻ってあげるわよ。あっ、そうそう。啓太が壮真に会いたがってるの。たまには会いに来てやって」
「そのうちな。啓太には会いに行ってやるよ」
「啓太にだけは相変わらず優しいのね」
「そりゃあ啓太は俺に似てるからな」
「ほんとに何で私じゃなくて壮真に似たのかしら……」
「うるせぇな。もういいからさっさと戻れよ」
瞳子さんはふふふっと笑いながら、その場から立ち去って行った。そして副社長も瞳子さんが立ち去ったあと、会場へと戻って行った。
私はしばらくの間、その場から動けずにいた。
今の話って……。
副社長と瞳子さんって昔付き合ってたってこと?
それに啓太くんが副社長に似てるって言ってたけど、瞳子さんの子供は副社長の子供ってこと?
でも確か瞳子さんは結婚して10年以上経ってるはず……。
啓太くんは5歳だったよね?
どういうこと?
あっ!
そう言えば副社長が旦那さんにバラすって言ってたよね?
えっ? うそ……。
もしかして、ふ、不倫?
それに──。
今の話の内容だと、副社長には今、気になる人がいるってことだよね?
それってきっと。
武田絵奈のことだよね?