月に魔法をかけられて
「降ろしてください! どうしてこんなことするんですか!」
さっきまでお蕎麦屋さんの場所を聞いていた男性が運転席に座り、すぐに車を発進させる。瞬く間にとてつもない恐怖が襲ってきた。
これから何をされるのだろう。
どこかに連れて行かれて殺されてしまうのだろうか。
どうしていいかわからず、ブルブルと身体が震えだす。
なんとか逃げようとドアのそばに近づこうとするも、すぐに隣の男性に腕を引っ張られてしまう。
鞄の中のスマホを触ろうと様子を窺うも、見つかってスマホを取られてしまったらいけないので、なかなか行動に移せないし、助けを呼ぼうにもどうすることもできない。
「おい、どうする? 一回ぐらいやってもバレねぇだろ?」
隣の男性が舐めまわすように私を見ながら、運転しているもうひとりの男性に話しかけた。
「バカお前、手は出すなよ。とにかく危ないことはするなって言われてるんだ。バレるようなことは絶対するな。とりあえず服を脱がして写真を撮れ」
運転している男性がバックミラーで後部座席を確認しながら指示を出す。
「なんだよ。そんなのバレるわけないのに。とりあえず服を脱がすか」
隣の男性は薄気味悪い笑みを浮かべてでペロリと唇を舐めた。そしてどこから出してきたのか、男性の右手にはいつの間にか先の尖った大きな裁ちばさみが掴まれていた。男性はニヤついて刃を開きながら、その先端を私の胸元に近づける。
わ、私……殺されるの……?
私は恐怖で視線を逸らしながら目を瞑った。
さっきまでお蕎麦屋さんの場所を聞いていた男性が運転席に座り、すぐに車を発進させる。瞬く間にとてつもない恐怖が襲ってきた。
これから何をされるのだろう。
どこかに連れて行かれて殺されてしまうのだろうか。
どうしていいかわからず、ブルブルと身体が震えだす。
なんとか逃げようとドアのそばに近づこうとするも、すぐに隣の男性に腕を引っ張られてしまう。
鞄の中のスマホを触ろうと様子を窺うも、見つかってスマホを取られてしまったらいけないので、なかなか行動に移せないし、助けを呼ぼうにもどうすることもできない。
「おい、どうする? 一回ぐらいやってもバレねぇだろ?」
隣の男性が舐めまわすように私を見ながら、運転しているもうひとりの男性に話しかけた。
「バカお前、手は出すなよ。とにかく危ないことはするなって言われてるんだ。バレるようなことは絶対するな。とりあえず服を脱がして写真を撮れ」
運転している男性がバックミラーで後部座席を確認しながら指示を出す。
「なんだよ。そんなのバレるわけないのに。とりあえず服を脱がすか」
隣の男性は薄気味悪い笑みを浮かべてでペロリと唇を舐めた。そしてどこから出してきたのか、男性の右手にはいつの間にか先の尖った大きな裁ちばさみが掴まれていた。男性はニヤついて刃を開きながら、その先端を私の胸元に近づける。
わ、私……殺されるの……?
私は恐怖で視線を逸らしながら目を瞑った。