月に魔法をかけられて
見つからないようにと願いながらじっと息をひそめる。
ランニング姿の男性は私を追いかけてきて探しているはずだ。しんと静まり返った駐車場に男性の足音がかすかに聞こえ、必死で走ってきたのと恐怖とが混ざり合って、心臓の音がドンドンドンドンと鳴りつづける。
どうしよう見つかる……。
怖いよう……。
お母さん助けて──!!!
心の中で叫びながら、私は男性に見つからないように祈り続けた。だけど、かすかに聞こえていた男の足音が急に大きくなり、近くでピタリと止まった。
そして──。
隠れていた私は、追いかけてきたランニング姿の男性と目が合ってしまったのだ。
不敵な笑みを浮かべる男性。
ニヤニヤと気持ち悪い笑顔で少しずつ私に近づいてくる。
私はもう恐怖しかなかった。
この男は私に何をするのか……。
殺されてしまうのか……。
ゆっくりと近づいてきた男は私に手を伸ばしてきた。
ニヤニヤと私の顔を見つめながら頬を触る。
そして、もう片方の手をスカートの中に入れようとしたときだった。停まっていた車からカチャッと鍵の開く音がして、ライトがピカッと光ったのだ。
なんと、たまたま偶然にも私が隠れていた車の所有者が降りてきたのだった。それは4階に住んでいる6年生の奈緒ちゃんのお母さんだった。
ランニング姿の男性は私を追いかけてきて探しているはずだ。しんと静まり返った駐車場に男性の足音がかすかに聞こえ、必死で走ってきたのと恐怖とが混ざり合って、心臓の音がドンドンドンドンと鳴りつづける。
どうしよう見つかる……。
怖いよう……。
お母さん助けて──!!!
心の中で叫びながら、私は男性に見つからないように祈り続けた。だけど、かすかに聞こえていた男の足音が急に大きくなり、近くでピタリと止まった。
そして──。
隠れていた私は、追いかけてきたランニング姿の男性と目が合ってしまったのだ。
不敵な笑みを浮かべる男性。
ニヤニヤと気持ち悪い笑顔で少しずつ私に近づいてくる。
私はもう恐怖しかなかった。
この男は私に何をするのか……。
殺されてしまうのか……。
ゆっくりと近づいてきた男は私に手を伸ばしてきた。
ニヤニヤと私の顔を見つめながら頬を触る。
そして、もう片方の手をスカートの中に入れようとしたときだった。停まっていた車からカチャッと鍵の開く音がして、ライトがピカッと光ったのだ。
なんと、たまたま偶然にも私が隠れていた車の所有者が降りてきたのだった。それは4階に住んでいる6年生の奈緒ちゃんのお母さんだった。