初恋前夜
でも、今回のホンには自信があるし、さすがに後輩になんて負ける気がしない。
「――というわけで、次回作は××さんの作品、『××××』に決定しました」
部室に拍手が鳴り響いた。
……ん?
あれ、もしかして……結果発表終わってる?
祈ってると思われないよう無理やりフラットな状態を意識してたら、逆に目の前の出来事から意識が遠のいていた。
長机の奥のホワイトボードを見る。
そこには僕と後輩、それぞれの応募した脚本の作品名が書かれていて、僕に『1』、後輩に『4』と記されていた。
あれたぶん得票数なんだよな、なんてことをぼんやりと考えた瞬間、急に拍手の音が遠のいた。
「――というわけで、次回作は××さんの作品、『××××』に決定しました」
部室に拍手が鳴り響いた。
……ん?
あれ、もしかして……結果発表終わってる?
祈ってると思われないよう無理やりフラットな状態を意識してたら、逆に目の前の出来事から意識が遠のいていた。
長机の奥のホワイトボードを見る。
そこには僕と後輩、それぞれの応募した脚本の作品名が書かれていて、僕に『1』、後輩に『4』と記されていた。
あれたぶん得票数なんだよな、なんてことをぼんやりと考えた瞬間、急に拍手の音が遠のいた。