水魚の交わり すいぎょのまじわり
バスから下りたら

「ひなた!おはよう」

陽翔がいた

え…

半袖のYシャツから出る腕には
アザはなかった


「おはよう…
陽翔?」


「ごめん…ひなた…
オレのアザも好きって言ってくれたのに
アザが出なくなった
ひなたが…アザにキスしてくれてから…」


「え!ホントに?」


「うん
それでも、ひなた
オレのこと、好き…?」


「うん
好きだよ…大好きだよ…」


「よかった
オレも大好きだよ、ひなた」


ーー


「え!」


私の頬にキスして
陽翔は手を繋いでくれた


そのまま学校まで向かった私たちは

もちろん
注目の的だった


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