そろそろきみは、蹴られてくれ。





「紗奈ちゃん」


朝。


机の上に荷物を置くと、片耳だけイヤホンを外した彼が、目を細めて首をかたむけていた。


席に着いている彼と、来たばかりで起立しているわたし。いつもと違う、彼の角度。


うわ、可愛い。


こいつほんとうに、自分の可愛さとかっこよさと魅力を知っていやがる、どうしてくれよう、尊い、朝から無理。ほんとまじで。

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