そろそろきみは、蹴られてくれ。
今日は……花乃の部活が休みな日。これからいっしょに、遊べる日。わたしは部活に入っていない。
花乃、何がほしいかな。食べもの? アクセサリー? 何かほしいって言ったものを、プレゼントさせてもらおう。
「紗奈ちゃん!」
花乃が席までやってきてくれて、「ちょっと待って」と、てのひらを顔の前で合わせながら返した。
「珍しい。まだ支度終わってないんだね」
「なんか時間かかっちゃった」
急いで終わらせると、花乃が「あのね」と口を開く。
それを合図に、わたしたちは歩き始めた。