そろそろきみは、蹴られてくれ。
「まずどこ行こっか?」
まっすぐと顔を見られて、思わず、頬にてのひらをあてた。
変な顔してない? にやけてない? 大丈夫かな……。
「緊張してる?」
「う、うん……実は」
「ぜんぜん隠せてないよ」
だよね、わたしも思ってた! ぜったい顔に出てる。反応にも出てる。行動もうるさそう──問題児?
「ね、紗奈ちゃん」
橘の手につつまれ、指先が高い位置へと旅立つ。
わたしの胸あたりで上昇は止まって。