そろそろきみは、蹴られてくれ。
どっちも不足中


「……ふふふ──あっ」


突然ににやけ出したりしない。


それが今日のわたしの目標だった、もう無理だった。えっ! まだ学校に来てから2時間しか経ってないんだけど、あれっ、無理になるの早すぎる。


でも、にやけないってことのほうが無理だと思う。というか、そういうことにさせてほしい。


今日は、何度も話し合いを重ねた。文化祭の小道具の設置や役作りのためだ。そして、それをメモした。


──そう! だからにやけてしまったのだ。


橘とお揃いのシャープペンシルをつかったから!

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