そろそろきみは、蹴られてくれ。
「んー……なんか、紗奈ちゃん不足」
わたし不足……? え? ほんとにどうした?
忙しくてなかなか時間が取れなかったといえど、こんなにも弱るなんて珍しい。
「思い出を振り返ったりするのも、しあわせなんだけど。でもやっぱ、ほんものといっしょがいい」
うっ、たしかにそれは、そうだけど。
文化祭の準備だって大切なものだし、それはどうしようもないんだよ、橘。
「いちゃいちゃしたいなあ、ちゅーしたいなあ、ねえ? 紗奈ちゃん」
……ん?
もしかしてなんだけど、橘。
わたしの反応を見に来てる?