そろそろきみは、蹴られてくれ。
整列して、礼。
橘だけは、どこにいたってすぐに見つけられる。
蛍光マーカーで囲ったみたいに、すぐ。
もしも明日、突然髪型が変わったとしても──というか、女装してきたとしても。
もしも明日、突然身長が3メートルになっていたとしても。50センチになったとしても。
橘のことはわかると思う。見つけられると思うの。
……あ、いや、やってみなくていいんだけど。
柵をつかんで離せなかったその指は、胸の前で組んでいる。
応援の準備は、できてるよ。
だから橘。
思いっきり、たのしんできて。