そろそろきみは、蹴られてくれ。





気がついたのは、授業中。


もしかしてだけど、友だちになるっていうのが、昨日言ってたご褒美だったりする?


電話番号とメールアドレスは拒否しちゃったけど……大丈夫かな。


あとで、ほかのご褒美を強請られる。なんてこと、ないかな。


えっ、心配になってきた。


「ねぇ」


小声で話しかけると、橘はぱあっと笑顔になった。


さっきまで、真剣な顔で授業を聞いていたのに。


──その変わりようは。んん、胸を押さえる。

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