どうして・・

···おばあちゃま


おばあちゃまの家には、

おばあちゃまの身の回りの全てを
してくれる→矢島さん。

家事全般をやってくれる→エマ(Emma)
さんがいる。
エマさんは、ドイツの人だが
日本語も話せるし
日本食も作れる。

エマの家は、
代々おばあちゃまの家に
使えている。

おじいちゃまと結婚して
日本にいるときは
ドイツの家はエマが
管理していた。

二人は、おばあちゃまから
絶大な信頼を得ている。

後は庭の手入れの方が
時々来てくれるみたい。

おばあちゃまのお家は、
庭は広く、建物は三階建て
一階は、キッチン
広いダイニング・広いリビング
温室もあり
花が一年中咲いている
その中央にピアノが置いてある。

二階は、
おばあちゃまの20畳の部屋と
15畳のクローゼット、
シャワー室と化粧室。

同じフロワーに
矢島さんの部屋
矢島さんの部屋にも
シャワー室と化粧室がある。

三階は、お客様の部屋が四部屋
一つは、昔から私の部屋で
部屋はクローゼット込みで
15畳もある
もちろん、シャワー室も
化粧室も。

階段とエレベーターがついているから
おばあちゃまの身体にも負担はない。

私は、おばあちゃまのお家では、
ほとんどを温室で過ごす。
冷暖房が完備されていて
ソファーがあって
本を読んだり、ピアノを弾いたり
している。


「おばあちゃま!!」
「彩羽、良くきたね?
ほら、可愛いお顔をおばあちゃまに
見せておくれ」
「おばあちゃま、可愛い年では
ありませんよ。」
と、言いながら
抱き締めていたおばあちゃまから
離れると······
「何を言ってるの?
私の孫は、本当に綺麗で
チャーミングなのよ。
ほらね。」
と、私の頬を撫でてくれた。

私は、涙がぽろぽろと
止まらなくて
矢島さんをオロオロさせてしまった。

私は、フライトの疲れと
泣き疲れて、
おばあちゃまの膝で寝てしまった。

矢島さんは、おばあちゃまの
負担を考えてソファーに
私を運ぼうとしたが
おばあちゃまが
そのままで·····と、言ったらしい。
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