どうして・・

···お互いを大切に


この日から
私と新の付き合いが始まった。

好きとか······
愛してる·····
とかは、なかったけど

新は、私を大切にしてくれて
私も、新を大切にした。

付き合って、初めての
クリスマスは、照れながら
レストランで食事をして
プレゼントを交換した。

私は新にネクタイとネクタイピンと
ハンカチを私の好きなブランドで
統一して渡した。

すると、新もこのブランドが
「好きで見ていたんだ。」
と、言ってくれて
凄く嬉しかった。

自分の押し付けになるのでは
と心配していたから
それを伝えると
「彩羽に染めて頂いても」
冗談交えて言ってくれる
新を好きだなぁと思った。

新からは、可愛い腕時計を
もらった。
「ちょっと、臭いけど
二人の時を刻みたい
と、言う意味で。」
と、言われて
涙を流す私を
新は、抱き締めてくれた。

その日
私ははじめて新の部屋に
招かれた。

男性の部屋に久しぶりに
入る私は心臓が
飛び出るのではないか
と言うぐらい緊張していた。
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