どうして・・

···奥菜邸


私達は、時差の疲れが子供達に
あると思い実家に行き
休息をとった。

律には、
« 実家についたよ。
明日、お義父さんの所に行くね »
とLINEをした。

律は、« 無事についたの? »

« 少しだけ、彩音がパニックに
なったけど佑がいるから
問題なかったよ。 »

« それなら、良かった。
彩羽もゆっくりしなよ。 »

« ありがとう。
律、仕事無理しないでね。 »
と、送り終了した。

彩羽も両親に甘えて
佑と彩音と一緒に横になると
いつの間にか眠っていた。

夕方に目を覚まし
夜は、奥菜先生のお宅にお邪魔する。
帰国すると一華さんに伝えると
子供達に会いたいと言ってもらえて。

父に送ってもらい奥菜邸へ
庭は千亜季さんが手掛けていて
すごくきれいだった。

子供たちも大喜び
奥菜先生を見て
彩音は、怖がっていたが
佑は、「ワァオ!!」と一言
そんな佑にみんなで笑った。

奥菜邸は、平屋で
一華さんが使いやすいように
作られていた。

天井は、先生にあわせて高いため
広くて大きくみえる
不思議な空間だ。

二人は、先生の息子さんである楓君に
直ぐになれていき

先生達には、
「やまでら たすくです。」
「あのん」
と、挨拶をしていた。

一華さんは、
「二人とも
上手に瞳の色をわけたんだね」
と、大絶賛

一華さんの手料理は
とても美味しくて
沢山食べてしまった。

「一人で作るの大変だったのでは?」
と、訊ねると
「実は、お母さんも手伝ってくれたの」
と、笑いながら話してくれた。

本当に一華さんにも先生にも
感謝してもしきれない。

そう思っていると
「お義父さんは、どこに入院してるの?」
と、先生に聞かれて
「えっと、確か
東報大学病院だったと
空港の近くの。」
と、言うと
先生は、少し考える用にしているので
「先生?」
と、私が言うのと同時に一華さんも
先生を見ていて
「あっ、いやごめん、ごめん。
空港の近くだったかと
考えていただけだよ。」
と、言うから
先生でもそんな事があるのだと
笑ってしまった。

それからも七人で
父が迎えにくるまで楽しく過ごした。

帰りになり
子供達は、離れがたそうだったが
「また、遊ぼうね。」
と、約束していた。

佑にとっては、男の子が
近くにいないから
楓君がとても新鮮で
お兄ちゃん見たいで嬉しかったようで
迎えにきた父にも
そう話していた。

彩音は、疲れて寝てしまった。
楽しかったようで良かった。

この子達にも
もう少し大きくなったら
先生と一華さんに
「とっても助けて頂いたんだよ。」
と、話してきかせたい。

記念にみんなで写真もとった。
奥菜先生の片膝に楓君
片膝に佑
腕に彩音が抱かれていた。

とても面白い構図で
律に送ると直ぐに
電話がかかってきた。
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