契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「まさか本気でパン屋の娘と結婚するなんてね…思いもよらなかったわ。俊吾さん」

「俺は杏南と離婚するつもりはありませんから…」

「そう…でも、ウチは『ベーカリーショップ・ひなたぼっこ』との取引は止めます」

「!?」

「それはどうしてですか?」

「どうして?俊吾さん貴方が手を回したんでしょ?」

「何の話ですか?」

「『協和エレクトロニクス』の株価が下落してるのよ…私と工藤社長の奥さんは『俳画サークル』で一緒なの…彼女は結構顔が広いから…貴方のせいで…私は肩身の狭い思いしてるの…まぁ、貴方と亜優さんの結婚は私達の和解の為よ…」

「くだらない…」

「くだらないって…俊吾さん貴方…」

「世界情勢も知らない…ばばぁが・・・付き合ってられないな…帰るっ!」

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