私たち、今日から付き合うことにしました。
あれは小学校5年生の運動会の辺りのこと。
騎馬戦で優勝するぞと意気込みながらも、勢い余って練習試合で上に乗っかっていた俺はバランスを崩して地面に倒れた。
「葉月くん!葉月くん!ねぇ、葉月くん!」
「おーーい。葉月、聞こえるか〜?大丈夫か〜?すぐに保健室に連れて行くからな。」
朦朧とした意識のなかで、担任の先生と誰かの声が遠くの方で聞こえた。
幸い身体は丈夫なほうだった為、一時的に気を失っただけで、ちょっとしたすり傷程度で済んだらしいのだが。
「、、、、、えっと?なんでいんの?」
そんなことより俺は目の前で心配そうな顔で見守っているようにも見えなくもない、正体不明の同じクラスの女の子の方が気になっていた。
「あ、えっと、先生が運動会の練習を続けるからって、今日は他の生徒も保健室にいるから、保健室の先生も忙しそうで、しばらく保健委員の私が付き添って大丈夫そうなら、一緒に帰ってきなさいって言ってたよ。」
「あ、そうなんだ。」
「、、大丈夫?葉月くん。」
「まぁ、これぐらい全然大したことないって(笑)大丈夫だから、俺!」
別に嘘はついていないし、強がりでもなかったけれど。
「、、、、、、。」
何となく信用されていないような目線を感じてしまった。
そして漂い始める気まずい雰囲気が嫌だったから、なんでもいいから会話して仲良くなろうと俺は思った。
「蜜柑さん、だったよね?」
「うん。そう。」
「なんか、美味しそう(笑)」
「よく言われるけど、ちゃんとした人間だからね?食べたら共食いになるよ!?」
「でも蜜柑とか好きそうだし、蜜柑は友達って思ってそう(笑)」
「別に蜜柑のことは好きでも嫌いでもないし、そもそもフルーツが友達とかあり得ないぐらいダサいので。違います。」
「ふーん。そっか。」
瞬きする暇もなく仲良くなる隙もなく俺たちの会話は終了した。
私たち、今日から付き合うことにしました。完結。今まで皆んなありがとう!またね!
騎馬戦で優勝するぞと意気込みながらも、勢い余って練習試合で上に乗っかっていた俺はバランスを崩して地面に倒れた。
「葉月くん!葉月くん!ねぇ、葉月くん!」
「おーーい。葉月、聞こえるか〜?大丈夫か〜?すぐに保健室に連れて行くからな。」
朦朧とした意識のなかで、担任の先生と誰かの声が遠くの方で聞こえた。
幸い身体は丈夫なほうだった為、一時的に気を失っただけで、ちょっとしたすり傷程度で済んだらしいのだが。
「、、、、、えっと?なんでいんの?」
そんなことより俺は目の前で心配そうな顔で見守っているようにも見えなくもない、正体不明の同じクラスの女の子の方が気になっていた。
「あ、えっと、先生が運動会の練習を続けるからって、今日は他の生徒も保健室にいるから、保健室の先生も忙しそうで、しばらく保健委員の私が付き添って大丈夫そうなら、一緒に帰ってきなさいって言ってたよ。」
「あ、そうなんだ。」
「、、大丈夫?葉月くん。」
「まぁ、これぐらい全然大したことないって(笑)大丈夫だから、俺!」
別に嘘はついていないし、強がりでもなかったけれど。
「、、、、、、。」
何となく信用されていないような目線を感じてしまった。
そして漂い始める気まずい雰囲気が嫌だったから、なんでもいいから会話して仲良くなろうと俺は思った。
「蜜柑さん、だったよね?」
「うん。そう。」
「なんか、美味しそう(笑)」
「よく言われるけど、ちゃんとした人間だからね?食べたら共食いになるよ!?」
「でも蜜柑とか好きそうだし、蜜柑は友達って思ってそう(笑)」
「別に蜜柑のことは好きでも嫌いでもないし、そもそもフルーツが友達とかあり得ないぐらいダサいので。違います。」
「ふーん。そっか。」
瞬きする暇もなく仲良くなる隙もなく俺たちの会話は終了した。
私たち、今日から付き合うことにしました。完結。今まで皆んなありがとう!またね!