私たち、今日から付き合うことにしました。
あれ?なんか、俺以外の誰かが書いた文章があるような気がするけど、、まぁいいか。
気を取り直して、もう一度会話にチャレンジしようと思った矢先にその質問はやってきた。
「ねぇ、葉月くんはさ、学校好き?」
「え?」
「学校、楽しい?学校、好き?」
「まぁ、友達と遊べるし、宿題は嫌いだけど、学校生活はまぁまぁ充実してるから、そこそこ楽しいかなー。俺は。」
「、、いいなぁ。学校つまんないし友達つまんないし家にいてもつまんないもん。私は。」
「、、そうなの?」
「なんかもう人生がつまらないもん。ぜんぶ面倒くさいなぁって感じちゃう。」
「人生にときめかないってこと?」
「うん。そう。いいなぁ、皆んな学校楽しそうだし、人生楽しそうだし。はっきりいって羨ましいなぁ〜。」
そう言って、彼女はいかにも毎日が退屈ですと言わんばかりのため息をついた。
その横顔が、あんまりにもつまらなそうで何にも期待していないように見えたから。
魔がさしたというのは大袈裟だけど、思わずからかいたくなってしまった。
「まぁでも、好きな人とか恋したら変わるんじゃないのかな?今は人生つまんなくても、案外恋に落ちただけで世界がキラキラ眩しく見えちゃうかもよ?蜜柑さんだって、ドキドキしたりするよね?」
本当は全然想像がつかなかった。
いつもクールでどことなく冷めていて何となく距離を感じていた。
男の子や恋愛になんて興味なさそうーー。
なんて思っていた俺の勝手なイメージを壊すかの如く、彼女の顔は見る見るうちに赤く染まっていった。
「、、、、、、えっ!?」
普段は眠そうな眼球を、まん丸に見開いて、手のひらで口元を完全に覆い隠しながらも、若干裏返りつつ驚いた声を上げた。
「し、しないよ!ドキドキなんてしてないから!そ、そんなことないもん!」
慌てて勢いよく否定してくるものの、そんな顔されたらもう少しからかいたくなってしまうのがこの年頃の男子の心理なんだ。
つまり逆効果だった。
「へぇ。好きな人いるんだぁ。ドキドキしちゃったりもするんだぁ。」
「だから違うってば〜〜!もう!ドキドキなんてしたことないから!」
「ふうーん。一回も?本当に一回も、ドキドキしたことないの?」
俺はニヤリと意地の悪い笑顔で問いかけた。
「うっ、、そう言われると、、、まぁそうなんだけど、、痛いとこつくなぁ。」
案外素直に認めながらも、まだ恨めしそうな目つきで俺を睨んできた。
「学校で好きな人とか出来たらいいよなー。それが憧れの青春ってやつじゃん?」
「青春、、、?」
「そうそう。学校で片想いして、両思いになって、放課後デートなんかして、好きな人が隣にいたら、毎日楽しそうじゃない?」
「、、、そっかぁ。そうだよね。」
彼女は一応納得しつつも、どこかで違和感を感じているような微妙な表情でうなずく。
「そんな少女漫画のヒロインみたいな恋は、きっと私には出来ないけど、、、。」
彼女はそう呟いて、こっちを見つめた。
「葉月くんって意外と優しいんだね(笑)」
「えっ!?」
予想外のセリフに一瞬、鼓動が早くなる。
「私のつまらない愚痴も聞いてくれたし、明るく励ましてくれたもん。」
そう言って彼女は背伸びをして体を伸ばす。爪先立ちで腕を真上に伸ばしている様子は、少し膨らんできた胸が強調されて、柔らかくてぷにぷにしてそうなお腹がチラッとみえてしまい、思わず顔を背けてしまった。
「ふぅ。ありがとう、葉月くん。」
「う、うん。まぁ、その、元気出してくれたなら良かったー、あはは(笑)」
全然気にしてなさそうな彼女にお礼を言われて、少しドギマギしながらも当時の俺は笑って誤魔化したはずだ。
その日から、密かに彼女を意識するようになっていった。
そして気づいたら恋に落ちてしまったんだ。
気を取り直して、もう一度会話にチャレンジしようと思った矢先にその質問はやってきた。
「ねぇ、葉月くんはさ、学校好き?」
「え?」
「学校、楽しい?学校、好き?」
「まぁ、友達と遊べるし、宿題は嫌いだけど、学校生活はまぁまぁ充実してるから、そこそこ楽しいかなー。俺は。」
「、、いいなぁ。学校つまんないし友達つまんないし家にいてもつまんないもん。私は。」
「、、そうなの?」
「なんかもう人生がつまらないもん。ぜんぶ面倒くさいなぁって感じちゃう。」
「人生にときめかないってこと?」
「うん。そう。いいなぁ、皆んな学校楽しそうだし、人生楽しそうだし。はっきりいって羨ましいなぁ〜。」
そう言って、彼女はいかにも毎日が退屈ですと言わんばかりのため息をついた。
その横顔が、あんまりにもつまらなそうで何にも期待していないように見えたから。
魔がさしたというのは大袈裟だけど、思わずからかいたくなってしまった。
「まぁでも、好きな人とか恋したら変わるんじゃないのかな?今は人生つまんなくても、案外恋に落ちただけで世界がキラキラ眩しく見えちゃうかもよ?蜜柑さんだって、ドキドキしたりするよね?」
本当は全然想像がつかなかった。
いつもクールでどことなく冷めていて何となく距離を感じていた。
男の子や恋愛になんて興味なさそうーー。
なんて思っていた俺の勝手なイメージを壊すかの如く、彼女の顔は見る見るうちに赤く染まっていった。
「、、、、、、えっ!?」
普段は眠そうな眼球を、まん丸に見開いて、手のひらで口元を完全に覆い隠しながらも、若干裏返りつつ驚いた声を上げた。
「し、しないよ!ドキドキなんてしてないから!そ、そんなことないもん!」
慌てて勢いよく否定してくるものの、そんな顔されたらもう少しからかいたくなってしまうのがこの年頃の男子の心理なんだ。
つまり逆効果だった。
「へぇ。好きな人いるんだぁ。ドキドキしちゃったりもするんだぁ。」
「だから違うってば〜〜!もう!ドキドキなんてしたことないから!」
「ふうーん。一回も?本当に一回も、ドキドキしたことないの?」
俺はニヤリと意地の悪い笑顔で問いかけた。
「うっ、、そう言われると、、、まぁそうなんだけど、、痛いとこつくなぁ。」
案外素直に認めながらも、まだ恨めしそうな目つきで俺を睨んできた。
「学校で好きな人とか出来たらいいよなー。それが憧れの青春ってやつじゃん?」
「青春、、、?」
「そうそう。学校で片想いして、両思いになって、放課後デートなんかして、好きな人が隣にいたら、毎日楽しそうじゃない?」
「、、、そっかぁ。そうだよね。」
彼女は一応納得しつつも、どこかで違和感を感じているような微妙な表情でうなずく。
「そんな少女漫画のヒロインみたいな恋は、きっと私には出来ないけど、、、。」
彼女はそう呟いて、こっちを見つめた。
「葉月くんって意外と優しいんだね(笑)」
「えっ!?」
予想外のセリフに一瞬、鼓動が早くなる。
「私のつまらない愚痴も聞いてくれたし、明るく励ましてくれたもん。」
そう言って彼女は背伸びをして体を伸ばす。爪先立ちで腕を真上に伸ばしている様子は、少し膨らんできた胸が強調されて、柔らかくてぷにぷにしてそうなお腹がチラッとみえてしまい、思わず顔を背けてしまった。
「ふぅ。ありがとう、葉月くん。」
「う、うん。まぁ、その、元気出してくれたなら良かったー、あはは(笑)」
全然気にしてなさそうな彼女にお礼を言われて、少しドギマギしながらも当時の俺は笑って誤魔化したはずだ。
その日から、密かに彼女を意識するようになっていった。
そして気づいたら恋に落ちてしまったんだ。