兎の沈黙 うさぎのちんもく
慌ててふたりで中に入った
「ハイ…名波、タオル…」
「ありがと」
ガラガラドーーーン…
「雷も凄いし、止まなそうだね…」
カーテンの隙間から山野が外を見た
もしかして
山野が雨降らせたの?
オレが帰ろうとしたタイミングで降るって…
そんな力も持ってんの?
だとしたら
怖…
ニャーニャー…ニャー…
「カイト、大丈夫だよ」
山野が猫を抱き上げた
「一緒にいようね
怖くないよ、カイト」
自分に言い聞かせるみたいに山野が言った