身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


 動物たちの展示は、心おきなくひとつひとつをじっくりと見学していった。

 楽しみにしていた美ら海水族館メインの大水槽では、お目当てのジンベエザメをかなりの長時間じっと眺めていた。

 途中、水槽解説なんかも聞けて、給餌解説も午後にあると知ると、軽くランチを取って時間前にいい場所で見ようと大水槽へと早めに戻った。

 巨大なジンベエザメが縦になり、立ち泳ぎで水面の餌を食べるのには驚きで、水ごと吸い込みながらの食事は大迫力。

 他の魚たちも食事のためにジンベエザメの巨体の周りに集まってきて、給餌の様子は最初から最後までじっと見入ってしまう面白さだった。

 あっという間に水族館で三時間が経ち、再び車を走らせ那覇市を目指した。

 その足で向かった先は、昨日お姉ちゃんにおすすめされた瀬長島ウミカジテラス。

 空港からも近い比較的新しい観光地で、青い海と青い空をバッグに、小高い丘の傾斜面を利用した敷地にはまるで地中海を思わす白壁の建物が並ぶ。

 椰子の木の緑と降り注ぐ太陽、そして海からの風がリゾート感を盛り上げるロケーションだ。

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