身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「っ……あっ、だめ、晴斗さん」
触れられるところ、彼の吐息を感じる箇所がどんどんと熱を持つ。
「悪い、もう我慢できない」
余裕のない声が鼓膜を震わせて、それだけで体の奥がきゅんとしてくる。
肩からすとんとワンピースが床に落ちて、中に着ていた下着のスリップ姿で晴斗さんに抱き上げられる。
足早に連れて行かれた部屋の奥のベッドになだれ込むようにしてふたりで沈み込むと、再び力が抜けていくキスが落とされた。
「佑杏、愛してる」
「晴斗さん……私も、大好きです」
久しぶりに感じる晴斗さんの熱に、鼓動はますます激しさを増す。
あの美しい音色を奏でるように、晴斗さんの指が私に触れていく。
まるで自分がピアノにでもなってしまったように、私は甘い声で啼かされていった。