身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「佑杏、大丈夫か?」


 ロビーに入ると、晴斗さんが声をかけてくる。

 どうやら、キョロキョロしている私が目についたらしい。

「あっ、はい。綺麗だなって目移りしちゃって」


 晴斗さんの手には杏莉を寝かせたクーファンがあって、中にいる杏莉はすやすやとぐっすり眠っている。

 その安らかな顔につい笑みが浮かんだ。


「あと、緊張もしてます」


 そう言うと、晴斗さんは「やっぱり」と微笑を浮かべた。


「親父にも会ってるし、貴晴にも前に会ってるんだから、初めて会うのは爺ちゃんと貴晴の嫁さんだけだろ」

「初対面ですから、お祖父様と貴晴さんの奥様には……緊張しますよ」

「それなら大丈夫。爺ちゃんは親父と一緒で堅苦しくない人だから。佑杏に会うのも楽しみにしてる。貴晴の嫁さんだって、佑杏と同じくらいの歳じゃないかな。向こうも結婚したばかりだし」

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