*あめいろ* ~幼なじみと初恋~
「そんなわけ無いじゃんっ!;」
この時、素直に認めてれば
ショックを受けたぐらいで、倒れはしなかったのに......
意地っ張りなあたしは
それを否定した。
「じゃぁ......別に平気か。結希、菊花と付き合う事になったんだってよ。」
「......え」
その後の記憶はよく覚えていない。
多分、それを聞いたあたしが
ショックでぶっ倒れたのを
和泉が保健室まで運んでくれたのだろう。
(......にしても。ぶっ倒れる程、大好きだったんだなぁ;あたし。)
自分でも失笑しちゃう。
諦めたって言いながら
実はまだ好きでした、って......
なんて女々しいんだろう。
キーンコーンカーンコーン......
5時間目、終了の合図が鳴った。