*あめいろ* ~幼なじみと初恋~

(さて......。行かなきゃ;)



「失礼しましたー......」



パタンと保健室のドアを閉じる。



「大丈夫か?」


「うわぁっ!?;」



保健室から出たすぐ横の壁に
もたれながら、腕を組んでいる和泉が
いきなり声をかけてきた。



「いっ、いきなり声かけないでよっ!;ビックリしたなぁ!;」


「......。」


「なっ、なによぅっ!?;」


「ちな。まだ......結希の事......」


「別にっ!;倒れたの、貧血だしっ!;保健の先生言ってたもんっ」



貧血だなんて嘘だから、
勿論先生にだって言われてない。


あたし......嘘つくの下手なのかな?;


和泉がおもいっきり呆れた顔してるし;
< 20 / 28 >

この作品をシェア

pagetop