【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)

すると、直仁さんの腕に力が籠った。

——に、逃げられないんですけれどもっ。


「でも、きみのピンチに呼び出されて会っていくうちに……
だれにも頼りたくても頼れないきみが……
頼れる者がおれしかいないきみが……
だんだんと放っておけなくなってきて……」

さらにあたしを、きゅううぅっと抱きしめる。

「他人を助けることなんて、偽善以外の何物でもないと思っていたはずなのに……
どうせ、ただの同情や憐れみだろう、もしくは暇つぶしにちょっと()庶民を揶揄(からか)ってやってるだけだ、って何度も思ったけれど……」

——ちょっと、言い方っ!

心の中、(さら)け出し過ぎっ!
もうちょっとオブラートに包んでっ‼︎

あなたがもし「中谷さん」じゃなかったら、ぶっ◯してたよっ⁉︎


だけど、次の言葉でその怒りも吹っ飛んだ。


「なのに、いつの間にか……
きみのことを好きになっていたんだ」

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