【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)

パーティに出席するためであろう。
大橋氏はピークドカラーの黒のタキシード(ブラックタイ)を着用していた。

まるで俳優かモデル並みの超イケメンが放つ、黒いタイと白いチーフのタキシード姿なんて、眼福以外の何者でもない。


「あら、典士(のりあき)くん、ご苦労さま。
今回のことでは、わたしたちにまで用を言いつけてくるんだから、あいつに相当こき使われてるんでしょ?いくら親友とはいえ、たいへんね」

——えっ、『親友』って……
「万里小路 直仁」さまの?

「ところで、『清水』だか『水谷』だか知らないけどね。あんなの、何代も前のひいひいじいさんの時代の『ご親戚』じゃないの。
なんで()ぶのか、ヤツの気がしれないわ」

「華絵、もう()しましょうよ。言ってもムダよ。時間がもったいないだけだわ」

久城さんがそう言って制したかと思うと、

「もったいぶってすっこんでいるけれど、そこにいるのでしょう?」

つかつかと部屋の中へ入って行く。

華絵さんもあとに続いて行くので、あたしもそれに従う。

大橋氏が外国人のように肩を竦めたけれど、彼も一番最後に入ってきて、後ろ手にドアを閉めた。

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