はなうらない
そう言われると、誘った方が良いのかなという気持ちになってくる。就業時間終わっているし、帰ってる可能性の方が高いけど。
いや、八橋さんの家ってすぐそこ……。
「正武ー! お待たせごめん!」
「びっくりした」
「俺も」
突然現れた麦前の声に心臓が跳ねた。
「あれ、なんで主任いるんですか?」
「一服。じゃあ、飲み過ぎんなよ」
「お父さんですか」
麦前の言葉に笑って、下野さんは缶を捨てて戻っていく。
私は立ち上がり、自販機の前から移動した。
「正武って主任と仲良いの?」
「私が販売にいたときの店舗の店長だったから」
「えええ」